考える時間がほしいのかもしれない

バスに乗るときはいつも後から3つ目の左側の窓際の席に座るのが習慣となっている。理由は簡単、一番明るいから。バスは読書をする場所だと勝手ながら決めつけて、本の扉をゆっくりと開く。

いつもは本を開き10ページくらい読むのが常だが、昨日は変に顔を上げて、周りのお客さんを見回していた。15分も車内の何もない空っぽの空間に視線を投げて揺られているその姿を見れば、とても不思議に思えてならなかった。本を読めば時間を有効に使えるではないかと勝手な思考をめぐらせた。

そんな自分も今日は何もない空っぽの空間に視線を投げて揺られてみた。分かる気がする。昨日までは否定的だった、ぼうっとする行為も今日はなんか魅力的に感じた。

バスに座る人々は何を考えているのだろう?いや、何も考えていないのかな。考える時間もないし時間が進むのが早い生活の中で15分という時間も短いようで長い貴重な時間だと誰もが悟っているのだろうか。僕は心のどっかでたった15分でもいいから、何でもいいから考える時間を作りたいのかもしれない。


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